みすゞ忌

本日3月10日は詩人金子みすゞの命日です。

 

初めてみすゞの詩に触れた時は衝撃でした。

素朴な言葉だけど鋭い観察眼によって

生み出されている彼女の詩に

心底惚れ込みました。

 

「夢から夢を」と「寒のあめ」という詩に

曲をつけたのは1998年4月のこと。

岡山〜広島〜福岡と

友人のシンガーソングライターとツアーをした時に

どうしてもみすゞの出身地、

山口県長門市仙崎を訪れたくて自分だけ予定を延ばし

仙崎を旅した時でした。

5月に仙崎みすゞ祭りというのを開催するという広告を偶然見て、

「あ、これ、出たい!」と思ったら

その足はすでに長門市役所にありました。

 

この2曲を録音していたテープを持っていましたので

アポなしで強力売り込み。

めでたく出演オッケーとなり、

後日再び仙崎を訪れて仙崎の漁港にあった

野外ステージで歌ったという思い出があります。

 

今振り返ってもよくあんなことしたなあ〜と思いますが

やはりみすゞの詩が好きだという静かなるパワーが

自分に自信と勇気をくれたのだと思います。

仙崎の漁港を見ながら

とても気持ちよく歌った記憶があります。

 

久しぶりに歌ってみました。

ちょうど冷たい雨も降っているしね。

 

ちなみに金子みすゞ著作保存会の

許可を得ているのでアップロード上の問題はありません。

 

「金子みすゞ全集」より

「寒のあめ」

 

追記:頭の写真は初めて仙崎を旅した時に撮った1枚で作ったライブチラシです