映画館を一旦出て昼飯を食べた後、再び14時前に戻りました。
「この世界の片隅に」は初日も舞台挨拶付きで、今回も終演後に監督の挨拶がある回でした。
2度目の今回、一番の目的は最初に観た時にエンドロールが流れる中、クラウドファンディングの協力者の名前を追っていて、でも画面では非常に重要なストーリーが展開していることに途中で気づいたので、それをしっかり確認したいなということでした。
そう、最初に観た時、エンドロールが始まるまでは、すず、周作、リンの三角関係を全然描いていないじゃないか〜!とモヤモヤした感情がありました。
多分、このエピソードを盛り込むと話も長く複雑になるからだと思いますが、細かく一瞬しか映らないような小道具などで実は表現しているんですね。
周作にノートを届けに行く時(このノートもしっかりチェックするポイント)、径子に街中行くからと無理やりやった化粧と、終戦後、大竹に行く周作を送り出す時にした化粧は全然違う。
この時にすずさんがすっとさした口紅は明らかにリンさんを意識しているというのが、エンドロールでわかるという、なんともニクい演出をしている。
周作を見つめるすずの顔、すごく色っぽいよね。
終演後の舞台挨拶で監督が、小さなすずさんを小さく描いてしまったので、出来ればDVDの画面になる前にもう一度映画館へ来て下さい、というようなことをおっしゃっていました。
小さくして画面の隅々に実はいろんな情報を詰め込んでいる、本当に一時も目が離せない作品だなあ。
戦闘機が迫ってくる時の音の臨場感なんかも劇場の方が伝わる。
今回の挨拶ではすずとスカートのことについて熱く語っていました。
いわゆる戦争ものというと女性は皆モンペ姿だけど、実はあんなカッコ悪いもの履けない!という当時の風潮があって寒いから仕方なく履き出したらしい。
冒頭の船で中島本町へ海苔を届けるすずが着物なのは、スカートの流行に乗り遅れていた女の子だったのだとか。
そしてエンドロールでどうしてもすずさんにスカートを履いてもらいたかったとも。
自分の感想を最後に。
正直言うと、リンさんとのエピソードを本編でもうちょっと見てみたかったですね。
自分がリンさんファンなのもあるけれど。
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